【優】小説 クローズドフーダニット連続殺人 【粗筋】蒼海館の殺人【感想】~洪水に飲み込まれる館の殺人~ 2024年3月8日 作品情報 作者:阿津川辰海出版社:講談社タイガ 楽天 Dlsite DMM 雑感 まごうことなき傑作。探偵推理小説好きは買っておけ。 事件の様相が目まぐるしく変わり、終盤の怒涛の衝撃に読む手が止まらない。容疑者が主人公の家族ということで、人間模様の描写も丁寧です。 矛盾というか無理のある展開もありますが、そのすべてが「...
【可】小説 フーダニット連続殺人 【粗筋】朽ちないサクラ【感想】~大を救うために小を捨てる~ 2024年3月2日 作品情報 作者:柚月裕子出版社:徳間文庫 楽天 DMM 雑感 親友の死を究明する…話ですが、主人公の泉がほとんど他人任せ。刑事ではないので仕方ないとはいえ、もうちょい頑張ってほしかった。 ラストの問い詰めも物的証拠無しの出たとこ勝負。どうにも消化不良な結末でした。 話としては警察内部の対立をテーマにした王道推理小説なん...
【良】小説 連続殺人 【粗筋】レモンと殺人鬼【感想】~お前は虐げる側の人間か~ 2024年2月26日 作品情報 作者:くわがきあゆ出版社:宝島社文庫 楽天 DMM 雑感 中盤までとにかく胸糞悪い。 タイトルの雰囲気で勝手に軽いノリを想像してましたが、そんなことありませんでした。主人公の美桜が暗い性格なので、読んでいると引っ張られて一緒に鬱になります。 ただし、クライマックスの怒涛の展開に読む手は止まらない。中盤までの鬱...
【良】小説 特殊設定未解決事件 【粗筋】もう、聞こえない【感想】~その「声」を信じるか~ 2024年2月25日 作品情報 作者:誉田哲也出版社:幻冬舎文庫 楽天 DMM 雑感 不覚にもウルっと来た。 傷害致死事件の被疑者にだけ聞こえる「声」を軸に進める異色の推理小説。基本は王道ですが、そのズラシが読者に新鮮さを与えてくれました。 青春小説としても完成度が高く、味変を求めたい方にオススメの作品です。 粗筋 謎の声が聞こえる被疑者 ...
【良】小説 【粗筋】赤い砂【感想】~連鎖する自殺~ 2024年2月23日 作品情報 作者:伊岡瞬出版社:文春文庫 楽天 DMM 雑感 がっつり楽しめる刑事小説。ただし、殺人事件は起こらないため推理小説好きには向きません。 王道でありながら王道とズレた刑事小説と言えるでしょう。 また、ラストは人によっては後味を悪く感じることも。少なくともハッピーエンドとは程遠いです。 粗筋 連続して自殺をする...
【良】小説 社会派 【粗筋】向日葵を手折る【感想】~そして、少女は大人になった~ 2024年2月18日 作品情報 作者:彩坂美月出版社:実業之日本社文庫 楽天 DMM 雑感 父親を失った少女が集落に引っ越し、大人に成長するまでの青春小説です。ボーイミーツガールが好きな人にはオススメ。 また、集落で噂される「向日葵男」という怪奇現象の謎にも迫ります。本格的ではありませんが、ちょっとしたミステリー小説としても読み応えあり。 ...
【良】小説 誘拐 【粗筋】おまえの罪を自白しろ【感想】~命と権力を天秤にかけて~ 2024年1月31日 作品情報 作者:真保裕一出版社:文春文庫 楽天 雑感 誘拐事件を扱った小説として屈指の完成度。 犯人の要求が「衆議院議員の暴露話」という奇想天外さがまず面白い。その要求と絡めて熾烈な政権争いも描かれ、警察、マスコミ、政府のあらゆる関係者が巻き込まれていく様は圧巻。 その中で姪っ子と宇田家の両方を守る術を考え続ける晄司が...
【良】小説 クローズドフーダニット 【粗筋】星降り山荘の殺人【感想】~閉じ込められた雪山の殺人事件~ 2024年1月23日 作品情報 作者:倉知淳出版社:講談社文庫 楽天 Dlsite DMM 雑感 クローズドサークル 雪山 連続殺人 というTHE推理小説にふわさしい展開。1997年の作品と言うことで携帯電話が普及しておらず、テレビの砂嵐描写が懐かしい。 展開としてはそこまで予想外ではありません。今では流石にもう使い古されていますね。とはい...
【優】小説 連続殺人 【粗筋】長い長い殺人【感想】~財布は知っている~ 2024年1月20日 作品情報 作者:宮部みゆき出版社:光文社文庫 楽天 雑感 短編小説の集合体のような作品。容疑者に関わる人々の生活が「財布の語り手」を通して説明されます。 各財布の物語だけでも面白いですが、それぞれが結んだ1つの結末もまた爽快。文章が非常に読みやすく、6時間程度で読了可能のボリュームも嬉しい。 語り手こそ凝っているものの...
【優】小説 社会派連続殺人歴史ミステリ 【粗筋】インビジブル【感想】~戦後の荒波に揉まれる凸凹刑事~ 2024年1月19日 作品情報 作者:坂上泉出版社:文春文庫 楽天 DMM 雑感 昭和版踊る大捜査線。 新人警察の新城と帝大卒エリートの守屋が衝突しながらも互いに認め合い事件を解決します。戦後の時代考証がしっかりしており、刑事作品としても昭和史としても楽しめる傑作。 大阪が舞台ということで方言の読解が厄介ですが、人情味が色濃く出ているとも言...