小説 ホワイダニット社会派 【粗筋】Aではない君と【感想】~償いとは何か~ 2026年1月2日 作品情報 作者:薬丸岳出版社:文春文庫 楽天 DMM 雑感 少年犯罪をテーマにした作品として最高傑作。 少年ではなく、その父親を主人公とすることで家族の葛藤をこれでもかと書いています。それでいて被害者家族への風当たり描写は最低限なので、鬱屈とした気持ちにはなりません。 息子の将来をどう考えるか。彼に罪をどう認識させるか...
小説 社会派誘拐冤罪 【粗筋】死亡推定時刻【感想】~冤罪発生のロジック~ 2025年9月14日 作品情報 作者:朔立木出版社:光文社文庫販売店: 楽天 雑感 これはノンフィクションなのか違うのか。冤罪の発生、冤罪を立証する難しさを474ページにわたって書いています。 実際、現実のニュースでも警察の不祥事は何度も報じられており、冤罪も発生しています。どこかで本書のような冤罪が発生してもおかしくない。そんなリアリティ...
小説 社会派歴史ミステリ 【粗筋】レーテーの大河【感想】~僕は決して忘れない~ 2024年8月5日 作品情報 作者:斉藤詠一出版社:講談社文庫販売店: 楽天 DMM 雑感 激動の昭和に振り回された民間人の苦悩が語られます。東京オリンピック、血塗られた土曜日など昭和史を学べる良書。 一方でミステリー要素は薄味。戦争直後の好景に沸く日本に隠れた「腐敗」を書いた社会派小説の方が近いでしょう。 昭和史に興味のない人には非推奨...
小説 ホワイダニット社会派 【粗筋】爆弾【感想】~揺れ動く正義と倫理~ 2024年7月27日 作品情報 作者:呉勝浩出版社:講談社文庫販売店: 楽天 DMM 雑感 東京全土を巻き込んだ連続爆破事件。そのスケールに目を奪われますが、本筋は人の持つ倫理観への問いかけでしょう。 事件を通して、人々は自分の中の正義と本能を天秤にかけます。なぜ大衆に合わせないといけないのか。なぜ不自由を強いられなければいけないのか。 情...
小説 社会派誘拐 幻夏【感想】~あの日、僕に何ができただろうか~ 2024年7月23日 作品情報 作者:太田愛出版社:角川文庫販売店: 楽天 DMM 雑感 間違いなく傑作。500ページ弱の長編でありながら2日かけて一気読みしてしまいました。 綺麗に終わっており、後味もそんなに悪くありません。 しかし、よくよく考えると救いなんて何1つ無いようにも見えるわけで。読み手によって結末に感じるものは異なると思います...
小説 社会派未解決事件 【粗筋】FIND 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花【感想】~家族であるために~ 2024年4月28日 作品情報 作者:内藤了出版社:角川ホラー文庫 楽天 DMM 雑感 表紙と出版社に騙されますが、ホラー要素は一切ありません。 なんなら推理小説の中ではかなりマイルドな方です。今迄に読んだ本の中でも上位に入るぐらいに後味が良い。 なお、刑事小説好きは読まない方が良い。迷宮入りしそうな事件の調査が主題ですが、実際は清花のメン...
小説 社会派 【粗筋】非弁護人【感想】~法曹界を追われた男~ 2024年3月20日 作品情報 作者:月村了衛出版社:徳間文庫 楽天 DMM 雑感 作者の言う通り、ブラックジャックの法律家版。ヤクザ相手に法外な値段で依頼を引き受け、弱者は格安で助けます。 今回の事件はそんな彼にふさわしい凄惨な事件。アウトロー界隈だけでなくマスコミや警察も利用し、事件はやがて日本全体を揺るがすほどになります。 総力戦とい...
小説 フーダニット社会派 【粗筋】螺旋の手術室【感想】~家族のためにできること~ 2024年3月18日 作品情報 作者:知念実希人出版社:新潮文庫 楽天 DMM 雑感 読みやすい医療ミステリーとして素晴らしい作品。人情を重視しており、しんみりとした気持ちになれるでしょう。 その弊害として推理部分は薄味気味。なぞなぞクイズみたいになっており、犯行動機にも伏線がなかったのが残念でした。まあ、納得はできたけど。 粗筋 術中に不...
小説 社会派 【粗筋】向日葵を手折る【感想】~そして、少女は大人になった~ 2024年2月18日 作品情報 作者:彩坂美月出版社:実業之日本社文庫 楽天 DMM 雑感 父親を失った少女が集落に引っ越し、大人に成長するまでの青春小説です。ボーイミーツガールが好きな人にはオススメ。 また、集落で噂される「向日葵男」という怪奇現象の謎にも迫ります。本格的ではありませんが、ちょっとしたミステリー小説としても読み応えあり。 ...
小説 社会派連続殺人歴史ミステリ 【粗筋】インビジブル【感想】~戦後の荒波に揉まれる凸凹刑事~ 2024年1月19日 作品情報 作者:坂上泉出版社:文春文庫 楽天 DMM 雑感 昭和版踊る大捜査線。 新人警察の新城と帝大卒エリートの守屋が衝突しながらも互いに認め合い事件を解決します。戦後の時代考証がしっかりしており、刑事作品としても昭和史としても楽しめる傑作。 聞きなれない用語が頻出するので、調べながら読みましょう。 大阪が舞台という...