小説 【粗筋】アリアドネの声【感想】 2026年6月27日 作品情報 作者:宮島明道出版社:幻冬舎文庫 楽天 DMM 雑感 なるほどなあ。すごい綺麗に着地したなあ。終盤までに溜めに溜めたフラストレーションが一気に無くなった爽快感がありました。 でも、これを「どんでん返し」と評するのは違う気もする。確かに予想外ではあったけど、これ以外の結末は考えられない。 「こんなの予想つかない...
小説 特殊設定未解決事件 【粗筋】キツネ狩り【感想】~喪った右目で見えない狂気を追え~ 2026年5月12日 作品情報 作者:寺嶌曜出版社:新潮文庫 楽天 DMM 雑感 綺麗に作られとる。すっげえ映画化しやすい作品だと思う。 特殊設定「過去視」を題材としつつ事件の調査は非常に硬派。終盤まで緊張感のある物語が続きます。クライマックスではアクションシーンが満載となり、盛り上がりは十分。 また、主要人物の悲しい過去を中だるみさせず、...
小説 連続殺人 【粗筋】此の世の果ての殺人【感想】~最後の時まで殺し続ける~ 2026年4月30日 作品情報 作者:荒木あかね出版社:講談社文庫 楽天 DMM 雑感 テーマは非常に面白い。ポストアポカリプスとミステリーを融合した斬新な小説でした。 ただ、肝心の事件がいまいち面白くない。調査がどうにも行き当たりばったりですし、真実の意外性もない。また、滅びゆく運命に向き合う人々の描写に注力しているため、段々と事件がどう...
小説 【粗筋】4月1日のマイホーム【感想】~嘘か真か~ 2026年4月15日 作品情報 作者:真梨幸子出版社:実業之日本社 楽天 DMM 雑感 事実は小説よりは奇なりを地でいく奇想天外な物語。「流石にこれは嘘だよな?」って展開の連続です。 あらゆる出来事が荒唐無稽であり、都市伝説まで絡んでいるので真実がどんどん見えなくなっていきます。登場人物はどいつもこいつも憶測を自信満々に語るため読者は混乱す...
小説 連続殺人 【粗筋】アナヅラさま【感想】~過去も未来も落としてしまえ~ 2026年3月28日 作品情報 作者:四島祐之介出版社:宝島社文庫 楽天 DMM 雑感 都市伝説がどのように広がり、変容するかを書いた作品。都市伝説解体センターに近しいものを感じましたね。後味が悪いのもそっくり。 推理部分もしっかり作っており、オカルトミステリーとして申し分のない完成度でした。 ただ、性暴力やパパ活など性に関する負の部分を取...
小説 作中作 【粗筋】首切り島の一夜【感想・考察】~彼に捧げる最後の小説~ 2026年3月22日 作品情報 作者:歌野晶午出版社:講談社文庫 楽天 DMM 雑感 良くも悪くも独創的。 典型的なクローズドサークルミステリーと思いましたが、そうではありませんでした。被害者そっちのけで登場人物は自分たちのことに必死です。結果、推理も何もなく、犯人が唐突に明かされて物語は終了。その後、どうなったかも不明です。 面白いかどう...
小説 ホワイダニット社会派 【粗筋】Aではない君と【感想】~償いとは何か~ 2026年1月2日 作品情報 作者:薬丸岳出版社:文春文庫 楽天 DMM 雑感 少年犯罪をテーマにした作品として最高傑作。 少年ではなく、その父親を主人公とすることで家族の葛藤をこれでもかと書いています。それでいて被害者家族への風当たり描写は最低限なので、鬱屈とした気持ちにはなりません。 息子の将来をどう考えるか。彼に罪をどう認識させるか...
小説 擬傷の鳥はつかまらない【レビュー】~過去を否定するか受け入れるか~ 2025年11月29日 作品情報 作者:荻堂顕出版社:新潮文庫販売店: 楽天 DMM 雑感 ここまで登場人物の過去を深堀する作品は中々ないのではなかろうか。 事件としては「少女を探している佐伯という男の捕縛」というしょっぱい内容です。事件らしい事件ではありませんし、トリックなどあるはずもない。 その一方で佐伯に追われている少女・アンナの深堀が...
小説 ハウダニットフーダニット密室殺人見立て殺人 【粗筋】占星術殺人事件【レビュー】~6つの死体から作られた完全体の行方~ 2025年9月28日 作品情報 作者:島田荘司出版社:講談社文庫販売店: 楽天 DMM 雑感 大量殺人・未解決・浮世離れした探偵。探偵小説とはかくあるべきという内容でした。間違いなく面白い。 読者に解かせるために証拠や証言を鹿k理と書いており、ミステリー好きにオススメの内容でした。 なお、殺された画家の手記「AZOTH」は読み飛ばしてかまい...
小説 社会派誘拐冤罪 【粗筋】死亡推定時刻【感想】~冤罪発生のロジック~ 2025年9月14日 作品情報 作者:朔立木出版社:光文社文庫販売店: 楽天 雑感 これはノンフィクションなのか違うのか。冤罪の発生、冤罪を立証する難しさを474ページにわたって書いています。 実際、現実のニュースでも警察の不祥事は何度も報じられており、冤罪も発生しています。どこかで本書のような冤罪が発生してもおかしくない。そんなリアリティ...