小説 連続殺人 【粗筋】アナヅラさま【感想】~過去も未来も落としてしまえ~ 2026年3月28日 作品情報 作者:四島祐之介出版社:宝島社文庫 楽天 DMM 雑感 都市伝説がどのように広がり、変容するかを書いた作品。都市伝説解体センターに近しいものを感じましたね。後味が悪いのもそっくり。 推理部分もしっかり作っており、オカルトミステリーとして申し分のない完成度でした。 ただ、性暴力やパパ活など性に関する負の部分を取...
小説 作中作 【粗筋】首切り島の一夜【感想・考察】~彼に捧げる最後の小説~ 2026年3月22日 作品情報 作者:歌野晶午出版社:講談社文庫 楽天 DMM 雑感 良くも悪くも独創的。 典型的なクローズドサークルミステリーと思いましたが、そうではありません。 何しろ登場人物は自分たちのことに必死で、被害者そっちのけですからね。推理も何もなく、犯人が唐突に明かされて物語は終了。その後、どうなったかも不明です。 面白いか...
小説 少年犯罪 【粗筋】Aではない君と【感想】~償いとは何か~ 2026年1月2日 作品情報 作者:薬丸岳出版社:文春文庫 楽天 DMM 雑感 少年犯罪をテーマにした作品として最高傑作。 少年ではなく、その父親を主人公とすることで家族の葛藤をこれでもかと書いています。それでいて被害者家族への風当たり描写は最低限なので、鬱屈とした気持ちにはなりません。 息子の将来をどう考えるか。彼に罪をどう認識させるか...
小説 特殊設定 擬傷の鳥はつかまらない【レビュー】~過去を否定するか受け入れるか~ 2025年11月29日 作品情報 作者:荻堂顕出版社:新潮文庫販売店: 楽天 DMM 雑感 ここまで登場人物の過去を深堀する作品は中々ないのではなかろうか。 事件としては「少女を探している佐伯という男の捕縛」というしょっぱい内容です。事件らしい事件ではありませんし、トリックなどあるはずもない。 その一方で佐伯に追われている少女・アンナの深堀が...
小説 密室殺人見立て殺人未解決事件冤罪 【粗筋】占星術殺人事件【レビュー】~6つの死体から作られた完全体の行方~ 2025年9月28日 作品情報 作者:島田荘司出版社:講談社文庫販売店: 楽天 DMM 雑感 大量殺人・未解決・浮世離れした探偵。探偵小説とはかくあるべきという内容でした。間違いなく面白い。 読者に解かせるために証拠や証言を鹿k理と書いており、ミステリー好きにオススメの内容でした。 なお、殺された画家の手記「AZOTH」は読み飛ばしてかまい...
小説 誘拐冤罪 【粗筋】死亡推定時刻【感想】~冤罪発生のロジック~ 2025年9月14日 作品情報 作者:朔立木出版社:光文社文庫販売店: 楽天 雑感 これはノンフィクションなのか違うのか。冤罪の発生、冤罪を立証する難しさを474ページにわたって書いています。 実際、現実のニュースでも警察の不祥事は何度も報じられており、冤罪も発生しています。どこかで本書のような冤罪が発生してもおかしくない。そんなリアリティ...
小説 【粗筋】一次元の挿し木【感想】~数百年の時を超えた少女~ 2025年9月12日 作品情報 作者:松下龍之介出版社:宝島社文庫販売店: 楽天 DMM 雑感 数百年前の人骨が義妹と一致する。これだけでも興味をそそられる内容です。一見すると特殊設定かと思いましたが、一応は科学的に説明できるから面白い。まあ、ほぼファンタジーですが。 謎の暗殺者からの襲撃や逃亡劇も手に汗を握るものがあり、ラストは切なくもこ...
小説 クローズド 廃遊園地の殺人【感想】~廃墟に囚われる人の想い~ 2025年8月14日 作品情報 作者:斜線堂有紀出版社:集英社文庫販売店: 楽天 DMM 雑感 廃墟に眠る謎に迫る異色の推理小説。ウサギの着ぐるみを着た死体が廃遊園地で見つかるというトリッキーな内容はインパクトとして十分。 遊園地に人を集めた「十島庵」が実在すら疑われる正体不明な人物なのも推理小説として申し分ありません。登場人物が招待された...
小説 R.P.G.【感想】~偽物の家族に居場所を奪われて~ 2025年8月12日 作品情報 作者:宮部みゆき出版社:集英社文庫販売店: 楽天 雑感 人間の心理描写にかけて、宮部みゆきの右に出る者はいますまい。 インターネットで作られた「疑似家族」という何とも言えない不快感は読んでみないと分からない。各々が救いを求めた結果、生まれたもの。確かに彼らには救いなのでしょう。 しかし、本当の家族はどんな気持...
小説 特殊設定 町内会死者蘇生事件【感想】~殺人犯による蘇生犯探し~ 2025年6月28日 作品情報 作者:五条紀夫出版社:新潮文庫販売店: 楽天 DMM 雑感 やはり天才じゃったか…。ぶっ飛んだ設定の出オチ作品かと思いきや起承転結すべてに隙が無い。 謎の蘇生犯をめぐり、殺人犯の主人公たちが奮闘する話。死んで生きての繰り返し。命のリレーのアンカーを誰にするかが本作の結末になるわけです。 聞けば聞くほど意味が分...