コネクテッド・クルー【感想】~ギミック豊富の探偵ゲーム~

作品概要
メーカー:Alpheratz Games
価格:2,300円
クリア時間:7時間(Steam実績3% サブクエは無視)
販売サイト:
シナリオ
悪くはない。小さな町の探偵さんの日常を楽しむ作品と考えると良いかもしれない。
ただ、ミステリーゲーム特有の大どんでん返しがなく、クライマックでワクワクすることはできませんでした。
複数の事件を調査して、大きな事件の謎を解け

何気に珍しい王道の探偵ゲーム。
探偵=殺人事件という定説を覆し、本作は人探しの方が多くなっています。
一応は殺人事件が起こりますし、発端は銀行強盗という街を揺るがす大事件ではあります。
ただ、いまいち盛り上がり所がなく、真犯人を追いつめた時のカタルシスを全く得られません。
ボスキャラがしょうもない理由で退場していくのが悪いよなあ。散々逃げ回ったくせにそんな終わりでは納得できませんわ。
ただ探偵の日常を楽しむと考えれば悪くない。サブイベントも豊富ですし、読後感も上々でした。
メインストーリーはむしろおまけでサブイベントで探偵家業を楽しむ。それが本作の良さだと思います。
19世紀の雰囲気を見事に再現しており、登場人物も個性的で愉快

探偵さんの日常アニメと捉えると、何もかもが良くできている。
中世の街並みを見事に再現しており、歩く楽しさがありました。想像以上に広いんだよね。迷うレベル。
登場人物も愉快な奴らばかりで嫌味が全くありません。嫌な奴ですら愛嬌があるからすごい。
時には証拠を提示し、時には観察して、探偵スキルを活かして住民達の人となりを知っていきましょう。
人数が多くボリュームも十分。コネクテッド・クルーの世界にじっくりと浸かってください。
ゲームシステム
探偵道具を駆使して真実を追い求めるやりごたえ抜群の探偵ゲーム

やってることが空き巣と変わらなくてわらた。
真実を追い求めるためには多少の非合法も致し方ない。
時にはピッキングで、時には換気扇を蹴破って、時には暗号を解いて。主人公はあらゆる手段を用いて情報を集めていきます。
しまいには人のチケットを奪って、劇場に侵入しますからね。コイツを先に逮捕した方が良いだろ。
本人に一切の躊躇が無いのも素敵。ここまで堂々とされたら納得するしかないよな。
そんなこんなで、まるでルパン三世になったような楽しさがありました。君、職業を間違えていない?

辿り着いた先に得た情報も一筋縄では正体を明かしてはくれません。
破れた手紙を複製するパズルゲーム、モールス信号の解読、疑わしい人物の尾行など。
探偵らしく知恵を使ったギミックが多く、これが非常に面白い。程よい難しさでやりごたえがありました。
盗賊ではなかったことに安心したね。良かった、主人公はしっかりと探偵なんだね。
犯人を突き止め逮捕するのだ

もちろん殺人事件の推理も探偵の役目です。
これまでに集めた証拠を元に容疑者を集め、真相解明編を開始します。
そこで容疑者たち自らに事件の振り返りをしてもらいます。これは本作ならではのシステムですね。
動機は何か。どうやって殺されたのか。その時間に容疑者は何をしていたのか。
主人公は容疑者たちの議論をしっかりと聞き、矛盾があれば証拠を突き付けて訂正を促します。
そして、全ての事実を語り終えたとき、明らかに矛盾した情報を出し続けていた人物を突き止めるのです。
まるでディベートのような雰囲気が実に面白い。みんなで協力して解決している感じがして良いですね。
また、追いつめた犯人は往生際が悪いので逃走したり暴れたりします。
真実を見つけても終わりではない。犯人を豚箱にぶち込むことで事件はやっと解決するのです。
まとめ
メインストーリーはイマイチですが、それ以外の部分はよくできている。
ミニイベントが豊富で飽きさせない作りになっていますし、殺人事件の推理にも本作ならではのシステムを多く盛り込んでいます。
シナリオでワクワクしたい人には向いていない。一方でパズル要素を求めている人にはオススメ。そんな作品です。
