目次
作品概要
ブランド: スパイク・チュンソフト
販売価格:4400円
プレイ時間:21時間
システム
操作パートは一般的なADV
この辺は特に語ることなし。ただ、動きがあるので視覚的に楽しい
キャラが話すときはプレイヤー(伊達)を見てくれるのも嬉しい要素。みずきと見つめあうと幸せな気持ちになれます。
他者の夢に侵入する「Sync」
他者の夢に侵入して、メンタルロックを解除しつつ隠された真実を解明するシステム。
ペルソナ5のパレス、アルトネリコのコスモスフィアに近い存在でしょうか。
アイボゥがトライ&エラーを繰り返して夢の謎を解いていくのですが、これが実に面白い。
ゲームが進むにつれて難易度が上がっていき、やりごたえがあります。
一方で時間制限もあり何度もゲームオーバーを繰り返すので、人によっては面倒に感じるでしょう。
銃撃戦は完全にギャグ
割とガンアクションが豊富ですが、シリアスとは程遠い展開になります。
特にイリスが絡むとおかしさがヒートアップし、そうはならんやろとツッコミが止まらない。
まあ、終盤がシリアス一辺倒だからここでフラストレーションを爆発させたのでしょう。多分
全体のシナリオ
ギャグとシリアスのバランスが絶妙
伊達が良いキャラをしてる。二枚目なのにエロ本大好きな残念主人公。
シリアスでもギャグでも通じる最強のキャラクターをしています。
相棒のアイボゥも同様なキャラクターであり、2人を中心に物語が進むことでどう転んでもまとまりが良くなる。
笑いあり涙あり熱さありの傑作シナリオだなと。
予想外の真実に我々は驚愕するのだ!
左目がくりぬかれる連続殺人事件。
6年前の事件の模倣犯だとされ、伊達は調査をしますが一向に解決しません。
Syncで容疑者の夢を観察し、情報は集まっています。
しかし、その情報が新たな謎を呼び、事件はどんどん泥沼に入ってくるのです。
それでも辛抱強く調査を進める伊達。努力の結果、とんでもない事実を突きつけられることになります。
SFとミステリーの融合が絶妙で、最後まで飽きない内容になっています。
死体は若干グロ目
ダンガンロンパ1のお仕置きを思い出すえぐさ。血の色がリアルなのが余計に怖い。
目をえぐるのが基本で、たまに身体を真っ二つにします。
あげく夢の世界で殺害方法の再現が無限に行われることもあり、SAN値がそこそこ削られます。
CEROZだからね。当然だね。とはいえ、怖さを払しょくするぐらいギャグパートが面白いので、後を引くほどでもありません。
ルート
本作は並行世界がもう1つのテーマとなっており、伊達の選択でルートが分岐していきます。
真犯人が分かるのはトゥルーのみですが、他もキャラ愛を深める良いエンドばかり。
今回はその中の一部をご紹介。
イリスエンドはオカルト全開
イリスルートだけ毛色が違い過ぎて面喰らった。頭おかしなるで。
ソムニウムパートでイリスを信用すると辿り着くルートで、あらゆる事象が陰謀論で説明されます。
荒唐無稽な話ばかりですが、実際に謎の組織と銃撃戦をするので陰謀論か真実かプレイヤーは分からなくなります。
プレイヤーが本作をクリアできるかはイリスエンドにかかっていると言えるかもしれない。それぐらいに電波。
まあ、現実でも陰謀論が流行りに流行ってますからね。ある意味で一番リアル。
みずきエンドで涙腺崩壊
そりゃ次作で主人公になるよなって思うぐらいには良い話でした。
両親から虐待されるわ母親の死体の第一発見者になるわでハードモードを歩む悲しき少女。
伊達が育ての親になったことで、その心は少なからず癒されているようです。
ただ、境遇が境遇なので素直になれず、いつも伊達とけんかをしていると。かーわい。
果たして彼女は素直になれるのか。伊達と本当の家族になれるのか。
みずき好きは大満足間違いなしの一押しルートです。
トゥルーエンドはモヤるかも
なんというか「スパイファミリーのヨル現象」になります。
暗殺者なのにグッドエンドを迎えさせて良いのか。最後は死ぬべきではないか。ちらほらと聞く意見。
フィクションに何を言ってるんだで終われば良いですが、フィクションだからこそ守りたい倫理観が個々人にあるのも事実なわけで。
本作も某凶悪犯が何の報いも受けずにエンドを迎えます。この辺にモニョる人は本作はやめた方が良い。
正直もう少し罪を軽くしておけばよかったのにと思う。ありゃ擁護は無理やろ。
それ以外もかなり攻めたクライマックスを迎えるので、覚悟をした方が良いかもしれない。お前、そうなるんか…。
意外性は抜群なので、そういう意味では高評価です。
まとめ
2作目が出るのも納得の面白さ。
程よいシリアス加減で、ミステリー初心者もいける内容です。