小説 フーダニット 【粗筋】交換殺人には向かない夜【感想】~誰がアイツを殺した?~ 2024年3月29日 作品情報 作者:東川篤哉出版社:光文社文庫 楽天 DMM 雑感 笑いに定評のある烏賊川市シリーズの第4作。主要人物の説明が省かれるぐらいなので、第1作から読む必要はありません。 https://myskamo.com/missitu 今回はフーダニット特化作品となっています。タイトルで殺害方法がネタバレされているので、...
小説 フーダニット連続殺人 【粗筋】ハサミ男【感想】~獲物を横取りした偽物を追え~ 2024年3月26日 作品情報 作者:殊能将之出版社:講談社文庫 楽天 DMM 雑感 緻密で斬新の一言。連続殺人の犯人が模倣犯を追うってのがまず面白い。 警察はハサミ男の仕業と考えているので、このままでは無関係な殺人事件の責任まで押し付けられます。なので、やってることは正しいんですよね。そもそも人殺しに正しさを求めるのが変な話ですが。 そん...
小説 フーダニット社会派 【粗筋】螺旋の手術室【感想】~家族のためにできること~ 2024年3月18日 作品情報 作者:知念実希人出版社:新潮文庫 楽天 DMM 雑感 読みやすい医療ミステリーとして素晴らしい作品。人情を重視しており、しんみりとした気持ちになれるでしょう。 その弊害として推理部分は薄味気味。なぞなぞクイズみたいになっており、犯行動機にも伏線がなかったのが残念でした。まあ、納得はできたけど。 粗筋 術中に不...
小説 フーダニット 【粗筋】あの日、君はなにをした【感想】~残された母は何を想う~ 2024年3月14日 作品情報 作者:まさきとしか出版社:小学館文庫 楽天 DMM 雑感 とにかく読んでいて苦しい作品。息子が死んでからの家庭崩壊を丁寧に書いていて、共感しやすい人はドツボにはまる。 でも、ほんの少しだけ光が見えた気もする。そんな絶妙な内容でした。刑事小説として無難に着地しており、その辺りも安心できます。 総合すると、読む人...
小説 クローズドフーダニット連続殺人 【粗筋】蒼海館の殺人【感想】~洪水に飲み込まれる館の殺人~ 2024年3月8日 作品情報 作者:阿津川辰海出版社:講談社タイガ 楽天 DMM 雑感 まごうことなき傑作。探偵推理小説好きは買っておけ。 事件の様相が目まぐるしく変わり、終盤の怒涛の衝撃に読む手が止まらない。容疑者が主人公の家族ということで、人間模様の描写も丁寧です。 矛盾というか無理のある展開もありますが、そのすべてが「警察が介入でき...
小説 フーダニット連続殺人 【粗筋】朽ちないサクラ【感想】~大を救うために小を捨てる~ 2024年3月2日 作品情報 作者:柚月裕子出版社:徳間文庫 楽天 DMM 雑感 親友の死を究明する…話ですが、主人公の泉がほとんど他人任せ。刑事ではないので仕方ないとはいえ、もうちょい頑張ってほしかった。 ラストの問い詰めも物的証拠無しの出たとこ勝負。どうにも消化不良な結末でした。 話としては警察内部の対立をテーマにした王道推理小説なん...
小説 クローズドフーダニット 【粗筋】星降り山荘の殺人【感想】~閉じ込められた雪山の殺人事件~ 2024年1月23日 作品情報 作者:倉知淳出版社:講談社文庫 楽天 DMM 雑感 クローズドサークル 雪山 連続殺人 というTHE推理小説にふわさしい展開。1997年の作品と言うことで携帯電話が普及していません。テレビの砂嵐描写が懐かしい。 展開としてはそこまで予想外ではないか。今では流石にもう使い古されていますね。とはいえ、王道であるの...
小説 フーダニット社会派連続殺人 【粗筋】蟻の棲み家【感想】~妹を守りたい兄の切なる願い~ 2024年1月6日 作品情報 作者:望月諒子出版社:新潮文庫 楽天 DMM 雑感 本格推理小説であり、緻密なプロットは素晴らしいの一言。 その分、ページ数は膨大。まとまった時間で読んでも3日は見た方が良いでしょう。捜査が一歩進んで二歩下がるの連続で辛抱強く読む必要があります。 結末は賛否両論。個人的には安易な着地をしなくて好感を持ちました...
小説 フーダニット立てこもり事件 【粗筋】仮面山荘殺人事件【感想】~絡み合う3つの事件~ 2024年1月1日 作品情報 作者:東野圭吾出版社:講談社文庫 楽天 雑感 かなり綺麗に作られており、読む手が止まることはない。半日で読了。最後に何とも言えない気持ちになるのは東野作品あるある。確かに予想外の結末ではあった。 粗筋 胸糞わりぃ…ただただ胸糞わりぃ…。そんな小説。 山荘に訪れた住人を巻き込む立てこもり事件 樫間貴之は婚約して...
小説 フーダニット冤罪 【粗筋】欺瞞の殺意【感想】~40年越しの真実~ 2024年1月1日 作品情報 作者:深木章子出版社:角川文庫 楽天 DMM 雑感 人の残酷さがつまった作品。 手紙を読み進める章が多く、読むのに苦労します。登場人物の動きが一切なく、冗長な感じがぬぐえません。 ただし、結末は素晴らしい。悲しくも美しいと感じました。 粗筋 資産家で起きた毒殺事件 昭和41年、資産家の楡家で当主の長女と孫が毒...