【良】小説 クローズドフーダニット 【粗筋】星降り山荘の殺人【感想】~閉じ込められた雪山の殺人事件~ 2024年1月23日 作品情報 作者:倉知淳出版社:講談社文庫 楽天 Dlsite DMM 雑感 クローズドサークル 雪山 連続殺人 というTHE推理小説にふわさしい展開。1997年の作品と言うことで携帯電話が普及しておらず、テレビの砂嵐描写が懐かしい。 展開としてはそこまで予想外ではありません。今では流石にもう使い古されていますね。とはい...
【優】小説 連続殺人 【粗筋】長い長い殺人【感想】~財布は知っている~ 2024年1月20日 作品情報 作者:宮部みゆき出版社:光文社文庫 楽天 雑感 短編小説の集合体のような作品。容疑者に関わる人々の生活が「財布の語り手」を通して説明されます。 各財布の物語だけでも面白いですが、それぞれが結んだ1つの結末もまた爽快。文章が非常に読みやすく、6時間程度で読了可能のボリュームも嬉しい。 語り手こそ凝っているものの...
【優】小説 社会派連続殺人歴史ミステリ 【粗筋】インビジブル【感想】~戦後の荒波に揉まれる凸凹刑事~ 2024年1月19日 作品情報 作者:坂上泉出版社:文春文庫 楽天 DMM 雑感 昭和版踊る大捜査線。 新人警察の新城と帝大卒エリートの守屋が衝突しながらも互いに認め合い事件を解決します。戦後の時代考証がしっかりしており、刑事作品としても昭和史としても楽しめる傑作。 大阪が舞台ということで方言の読解が厄介ですが、人情味が色濃く出ているとも言...
ゲーム デスゲーム 【良】9時間9人9の扉【レビュー】 2024年1月17日 作品概要 ブランド:スパイク・チュンソフト販売価格:3190円プレイ時間:14時間 Steam 初出はニンテンドーDS。それをリメイクしており、ボイス追加やシステム面が向上しています。現在は続編の「善人シボウデス」とセット販売で購入可能。 システム THEデスゲームって感じ。 意味深な男「ゼロ」に捕らえられた9人。全員...
【可】小説 【粗筋】絶対正義【感想】~正義以外に何もいらない~ 2024年1月10日 作品情報 作者:秋吉理香子出版社:幻冬舎文庫 楽天 DMM 雑感 ただただ不気味で苦しい。4人の女性が絶対正義に当てられて人生が崩壊する話。3時間弱で読了可能なボリューム。 あまりにも気持ち悪くて、途中で読むのやめそうになりました。それぐらい正義の範子が生々しい。間違いなく表現力はぴか一の作者です。 粗筋 範子の正義を...
【可】小説 ホワイダニット 【粗筋】潮首岬に郭公の鳴く【感想】~名家を取り巻く愛憎~ 2024年1月10日 作品情報 作者:平石貴樹出版社:光文社文庫 楽天 DMM 雑感 圧倒的な「登場人物の数」と「名家の歴史」に驚きを禁じ得ない。岩倉家の人物全ての人間関係を徹底的に洗い出す骨太の刑事小説と言えるだろう。 動機も独特で、(人を選ぶかもしれないが)新鮮な気持ちになる。ただ、なぜか主人公が事件を解かない。その一点において、本書を...
【良】小説 フーダニット社会派連続殺人 【粗筋】蟻の棲み家【感想】~妹を守りたい兄の切なる願い~ 2024年1月6日 作品情報 作者:望月諒子出版社:新潮文庫 楽天 DMM 雑感 本格推理小説であり、緻密なプロットは素晴らしいの一言。 その分、ページ数は膨大。まとまった時間で読んでも3日は見た方が良いでしょう。捜査が一歩進んで二歩下がるの連続で辛抱強く読む必要があります。 結末は賛否両論。個人的には安易な着地をしなくて好感を持ちました...
【優】小説 【粗筋】法廷遊戯【感想】~罰は正しき罪と加害者の元に下される~ 2024年1月3日 作品情報 作者:五十嵐律人出版社:講談社文庫 楽天 Dlsite DMM 雑感 法律用語が頻出するが、かみ砕いて説明してくれるので有難い。とはいえ、それなりに読むのには苦労する。僕は休み休みで1日で読了。 登場人物も素直で内容に反して不快感はない。 粗筋 裁判官の卵たちが興じる無辜ゲーム 法律家を育成するロースクールで...
【良】小説 フーダニット立てこもり事件 【粗筋】仮面山荘殺人事件【感想】~絡み合う3つの事件~ 2024年1月1日 作品情報 作者:東野圭吾出版社:講談社文庫 楽天 雑感 かなり綺麗に作られており、読む手が止まることはない。半日で読了。最後に何とも言えない気持ちになるのは東野作品あるある。確かに予想外の結末ではあった。 粗筋 胸糞わりぃ…ただただ胸糞わりぃ…。そんな小説。 山荘に訪れた住人を巻き込む立てこもり事件 樫間貴之は婚約して...
【良】小説 フーダニット 【粗筋】欺瞞の殺意【感想】~40年越しの真実~ 2024年1月1日 作品情報 作者:深木章子出版社:角川文庫 楽天 DMM 雑感 手紙を読み進める章が多く、読むのに苦労した。その章は登場人物の動きが一切ないからであり、冗長な感じがぬぐえない。 ただし、結末は素晴らしい。悲しくも美しいと感じた。 粗筋 資産家で起きた毒殺事件 昭和41年、資産家の楡家で当主の長女と孫が毒殺される事件が発生...