【良】小説 【粗筋】がん消滅の罠 完全寛解の謎【感想】~神か悪魔か~ 2023年12月28日 作品情報 作者:岩木 一麻出版社:宝島社文庫 楽天 DMM 雑感 医療用語が頻出。説明も含めて難解で、常にネット検索することになった。中盤以降は理解を諦めて読み進め、1日で読了。 かなりしっかりした医療小説であり、その弊害として難しさが際立ったと言える。 粗筋 生前給付金を受け取った患者が立て続けに完治する謎 リビング...
【良】小説 ユーモア 【粗筋】暗黒残酷監獄【感想】~サイコパス一家の喜劇と悲劇~ 2023年12月17日 作品情報 作者:城戸喜由(きどきよし)出版社:光文社文庫 楽天 DMM 雑感 カジュアルな文体でスルッと読み進められる。日常的に小説を読む人は半日で読了可能。複雑な用語もなし。ただ、主人公の癖が強く、その辺りは人を選ぶ。 粗筋 姉の殺人事件から決定的に壊れた5人家族 姉の御鍬(みくわ)が何者かに殺害された。その事件に興...
【良】小説 フーダニットユーモア密室殺人信頼できない語り手 【粗筋】ちょっと一杯のはずだったのに【感想】 2023年12月15日 作品情報 作者:志駕晃出版社:宝島社文庫 楽天 DMM 雑感 かなりカジュアルな文体で、主人公の軽いノリに若干イラつく。内容は良くも悪くも平凡。意外な展開にはならない。 粗筋 泥酔した矢島は恋人殺しの容疑をかけられる 秋葉原FMの人気パーソナリティの西園寺沙也加が何者かに絞殺される事件が発生。 警察は最後に沙也加と会っ...
【良】小説 ホワイダニット連続殺人 【粗筋】死命【感想】~癌に侵された刑事と犯罪者~ 2023年10月28日 作品情報 作者:薬丸岳出版社:文春文庫 楽天 DMM 粗筋 面白い。警察の使命に殉ずるか、それとも己の欲望に殉ずるか。同じ病に侵されながら全く逆の道を進む2人の行く末はいかに! 死期を悟り、己の殺人衝動を開放する榊伸一 若くしてデイトレードで億万長者になった伸一。何不自由なく生きていける成功者となりましたが、女性への殺...
【良】小説 クローズド特殊設定連続殺人 【粗筋】そして誰も死ななかった【感想】 2023年10月9日 作品情報 作者:白井智之出版社:角川文庫 楽天 DMM 粗筋 謎の女性「晴夏」に狂わされるニセ作家の牛男 30万部の売り上げを出した「奔拇島の惨劇」の作家である牛男。実際は亡き父の盗作であり、本人はただのプータローでしかありません。 ちょっとした小遣い稼ぎが目的だったので、本格的に作家を目指すわけでもありません。このま...
【良】小説 フーダニット特殊設定 【粗筋】星詠師の記憶【感想】~水晶に映る未来~ 2023年10月5日 作品情報 作者:阿津川辰海出版社:光文社文庫 楽天 DMM 粗筋 この人の小説はやっぱり面白いわ。THE推理小説って感じで満足感がすごい。 自首謹慎中の刑事、故郷に帰る 被疑者を射殺し、自主謹慎をすることになった獅童。天涯孤独で行く当てがない中、幼少時に過ごしていた故郷の村を訪れることを決めます。 そこで獅童は学生から...
【良】小説 誘拐 【粗筋】監禁探偵【感想】~誘拐された少女の名推理~ 2023年10月3日 作品情報 作者:我孫子武丸出版社:実業之日本社文庫 楽天 DMM 粗筋 長編と歌っていますが、実際は3つの短編で構成されています。登場人物は同じで時系列もつながってます。粗筋では1話と2話を紹介していきましょう。 監禁した美少女と謎解きをする青年 他殺死体を見つけた。ストーキングしていた女性の下着ドロを目論んだ亮太はと...
【良】小説 作中作 【粗筋】世界でいちばん透きとおった物語【感想】~紙書籍の可能性~ 2023年9月25日 作品情報 作者:杉井光出版社:新潮文庫nex 楽天 粗筋 こりゃすげえわ。全く新しい小説の可能性を見た。 異母兄から依頼された父の隠された小説の捜索 ミステリ作家の宮内彰吾と女性ファンの不倫の末に産まれた藤坂燈真。それが世間に許されるわけもなく、父に認知されないまま母に育てられてきました。 その母も不慮の事故で亡くなり...
【良】小説 【粗筋】弁護側の証人【感想】~1978年に生まれた伝説の小説~ 2023年9月12日 作品情報 作者:小泉喜美子出版社:集英社文庫 楽天 DMM 粗筋 刑務所で誓う夫婦から始まるプロローグ 物語は死刑確定後から始まります。控訴は可能ですが、今の証拠ではそれも望めない。それでも妻は諦めません。必ず無実を証明する。 彼女は元職場(ストリップバー)の友人エダに相談し、弁護士を連れてきてもらいます。ここから彼女...
【良】小説 連続殺人 【粗筋】殺戮にいたる病【感想】~猟奇殺人鬼の異常な心理~ 2023年8月29日 作品情報 作者:我孫子武丸出版社:講談社文庫 楽天 Dlsite DMM 雑感 こりゃすごいわ。タイトルから恐ろしいですが、内容はそれを凌駕する。よくもまあ、ここまでの作品を作り上げたものだと。作者は天才ではなかろうか。 ただ、内容があまりにも凄惨なので読む人は選びそう。登場人物と連動して吐きそうになった。 粗筋 粗筋...