目次
作品情報
メーカー：Hakababunko
価格：1564円
プレイ時間：１話当たり1時間（4編構成）
販売サイト：
雑感
よう出来とる。
短編ですが、起承転結がしっかりしており読後感は最高。
ゲーム的にも面白く、空き時間に軽くミステリーゲームをしたい人にオススメ。
なお、全4話構成となっており、それぞれで斬新な展開を見せてくれます。
シナリオ
人の心に寄り添う人情派デカ
主人公は人当たりの良いベテラン刑事。
着古したコートは威圧感を消し、どんな人とも打ち解ける穏やかな性質を持っています。
はぐれ刑事純情派の安浦刑事に近しい部分がありました。
和階堂は「動機」を何よりも重視し、加害者の気持ちを理解しようとします。
彼なら加害者も救ってくれる。変えてくれる。そんな気持ちにさせてくれます。
まあ、犯罪者に救いなんていらない！って人には合わないでしょうが。
火曜サスペンスを見ているかのような気分に
事件発生のインパクトは最大限に。そして、ラストはしんみりと。
1時間という短い時間にしっかりとドラマを盛り込んでいました。
毎回、結末も想像できないんですよね。
犯人を捕まえた後まで和階堂は考えていますから。
起きた悲劇は変えられない。なら、せめて最善の形で事件を終わらせよう。
そんな和階堂の決意が読み取れました。
綺麗ごと言えばそれまでですが、プレイして良かったと温かな気持ちになれます。
流石に長編ゲームほどの達成感はありませんが、良い感じに楽しめる物語でした。
事件概要
処刑人の楔
和階堂が初めて関わった殺人事件。
首を斬られた凄惨な死体に隠された企みを看破します。
人情派の和階堂ならではの意外な結末にご期待ください。
1章なので難易度はイージー。調査する場所は決まっていて、迷うことはありません。
隠し神の森
事故死したと思われる田舎の有力者。
果たして村に伝わる神隠しの被害者なのか。それとも人為的なものなのか。
村に根付く深く暗い因習に和階堂は挑みます。
本章から移動先もプレイヤーが選ぶことになり、難易度は上がっています。
影法師の足
目覚めた和階堂の前に倒れていた血まみれの死体。
更に和階堂の右手には包丁が握られていて…！？
何かの衝撃で記憶喪失となっており、自分の身に何が起こったかも理解できない。
そんな絶体絶命の中で事件の真相を掴むべく奔走します。
果たして和階堂は無事に事件を解決できるのか！？
指切館の殺人
嵐の中で閉じ込められた和階堂と宿泊者一行。
そんな中、何者かによって宿泊者1人の指が切られる事件が発生します。
なんとか一命をとりとめましたが、明らかに内部に犯人がおり、油断はできません。
なぜ犯人は指を狙ったのか。そもそもなぜ指切館という名前なのか。
オカルトじみた洋館で和階堂は予想もしない真相を掴むのです。
ゲームシステム
聞き込みや調査で情報を集めろ
捜査の基本は足。
事件現場では、あらゆる場所や関係者を調査（左クリック）し、情報を集めていきます。
とはいえ、事件現場に訪れた段階では、和階堂は何も知りません。
そんな相手には関係者も正確な情報を与えることはできないでしょう。
まずはピースを集めて、事件の大枠をつかむのです。
集めた情報で新たな証言を引き出せ
一通りの情報収集が終わりました。ここからら本格的な調査です。
集めた情報を１つ１つ精査し、詳しく知りたい情報を関係者にぶつけましょう。
メモにキーワードを記録しているので、１つを聞き込みワードにセットします。
そうすると関係者に新たな聞き込みができるようになります。
こうやって関係者から新証言を引き出し、真相に近づいていくのです！
調べる場所は事件現場意外にもある
事件は現場だけで終わりではありません。
被害者にかかわりのある地域をしらみつぶしに当たり、より多くの情報を集めます。
この辺、捜査をしっかりしている感があって非常に楽しかったですね。
情報収集が終わった場所は和階堂が教えてくれるので、迷うこともありません。
情報を整理して、捜査方針を立てろ
ある程度の調査を終えると、和階堂と情報の整理をしましょう。
といってもやることは簡単。彼の質問に合致する情報を答えるだけです。
短編でありながら関係者や情報が多いので、割とありがたいパートだったりします。
1つの事件で4回程度の整理パートがあります。
事件に置いて行かれないようにしっかりと復習しましょう！
まとめ
短編ゲームとして中々の完成度。
あまりゲームに集中できない人も一気にクリアできるのは魅力ですね。
