【傑作】キミガシネー多数決デスゲームー【感想】
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作品概要

サークル:ナンキダイ
販売価格:1900円

※2023年9月3日現在で最終話のみ未完結

ゲームシステム

がちで面白い。ダンガンロンパが好きな人は120%はまる。

謎の施設に閉じ込められた人たちのデスゲーム

ストーカーに悩まされていた主人公のサラ。
いつものように家に帰ったときに誘拐されてしまいます。

そこには顔も知らない人物たちが。
サラ同様に訳も分からぬままに連れ去られ、今に至るのでした。

導入はよくあるデスゲームですね。ていうか、これ以外にあるのかしら。
個性豊かな面々でこれからのストーリーにワクワクしました。ええぞー。

プレイヤーの判断で人がどんどん死亡し、SAN値が削れる

本作を神ゲーたらしめてるのは「死亡者の不確定」でしょう。

一部のイベントを除き、死んでもゲームは続行されます。
また、その人数も定まっていません。気づけば死屍累々なんてこともあり得るのです。

なによりきついのが、その判断がプレイヤーに委ねられていること。

殺す人を選択しなければならない。もちろん皆が助かるご都合展開なんてありません。
誰を選ぼうか必ず後悔します。キャラに愛着を持つほどに苦痛を強いられるでしょう。

トロッコ問題を延々と続けさせられるホラーが本作にあります。

多数決以外のミニゲームが膨大で、全く飽きない

なんなら多数決も本作の1要素に過ぎないのかもしれない。それぐらいにゲームが膨大。
基本的に協力ゲーなので、仲間との絆も深められます。

しかし、その絆も更なる絶望を味わう布石としかならないわけで。
その場を楽しませて後から苦しませる作者の粋な計らいに僕は泣いたね。

ちなみに失敗すると普通に死にます。デスゲームだからね。当然だね。

多数決ゲームで舌戦を繰り広げろ

ミニゲームの1要素と言いましたが、やはり多数決ゲームの面白さは格別。
ダンガンロンパをリスベクトした作りではありますが、内容はまるで違います。

そもそも参加者同士の殺害自体が起こりません。
じゃあ、多数決ゲームでは何をするのか。

各参加者が不要と判断した人を投票し、最後に選ばれた1人が殺されるのです。えぐいってぇ。

ダンガンロンパと違い、つるし上げる明確な何かがありません。

  • 黒幕とつながってそう
  • チームワークをみだしそう
  • 生きてほしい

など主観のみで殺す人を選ばなければなりません。病むよ、そりゃ。

役職が話し合いを混迷化させる

よりゲームを絶望させる要素が役職です。

役職
  1. 平民:モブ
  2. 鍵番:犠牲者に選ばれると参加者全滅
  3. 賢者:鍵番が誰か分かる
  4. 身代:犠牲者に選ばれたときのみ誰か1人と一緒に生存

これを見て最初は人狼っぽいなと思いましたが、それは違います。
絶対に吊ってはいけない人がいるだけであり、それさえ守れば後はやはり主観なのです。

明確な根拠が存在しないデスゲーム。
だからこそ参加者は自分の有用性を示さなければいけないのです。あまりにもむごいよ。

ある意味でフワフワとした議論なので、プレイすると知恵熱を起こします。答えのない話し合いってそういうもんだよ。

まとめ

ガチで面白い。
音楽も相まって最高に興奮すること請け合いです。

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