【良】小説 フーダニット 【粗筋】欺瞞の殺意【感想】~40年越しの真実~ 2024年1月1日 作品情報 作者:深木章子出版社:角川文庫 楽天 DMM 雑感 手紙を読み進める章が多く、読むのに苦労した。その章は登場人物の動きが一切ないからであり、冗長な感じがぬぐえない。 ただし、結末は素晴らしい。悲しくも美しいと感じた。 粗筋 資産家で起きた毒殺事件 昭和41年、資産家の楡家で当主の長女と孫が毒殺される事件が発生...
【良】小説 【粗筋】がん消滅の罠 完全寛解の謎【感想】~神か悪魔か~ 2023年12月28日 作品情報 作者:岩木 一麻出版社:宝島社文庫 楽天 DMM 雑感 医療用語が頻出。説明も含めて難解で、常にネット検索することになった。中盤以降は理解を諦めて読み進め、1日で読了。 かなりしっかりした医療小説であり、その弊害として難しさが際立ったと言える。 粗筋 生前給付金を受け取った患者が立て続けに完治する謎 リビング...
【良】小説 ユーモア 【粗筋】暗黒残酷監獄【感想】~サイコパス一家の喜劇と悲劇~ 2023年12月17日 作品情報 作者:城戸喜由(きどきよし)出版社:光文社文庫 楽天 DMM 雑感 カジュアルな文体でスルッと読み進められる。日常的に小説を読む人は半日で読了可能。複雑な用語もなし。ただ、主人公の癖が強く、その辺りは人を選ぶ。 粗筋 姉の殺人事件から決定的に壊れた5人家族 姉の御鍬(みくわ)が何者かに殺害された。その事件に興...
【良】小説 フーダニットユーモア密室殺人信頼できない語り手 【粗筋】ちょっと一杯のはずだったのに【感想】 2023年12月15日 作品情報 作者:志駕晃出版社:宝島社文庫 楽天 DMM 雑感 かなりカジュアルな文体で、主人公の軽いノリに若干イラつく。内容は良くも悪くも平凡。意外な展開にはならない。 粗筋 泥酔した矢島は恋人殺しの容疑をかけられる 秋葉原FMの人気パーソナリティの西園寺沙也加が何者かに絞殺される事件が発生。 警察は最後に沙也加と会っ...
【優】小説 誘拐未解決事件 【粗筋】棘の街【感想】~孤独な刑事が暴く悲しき真実~ 2023年12月8日 作品情報 作者:堂場瞬一出版社:角川文庫 楽天 DMM 雑感 刑事小説として屈指の出来。その分ボリュームがあり、2日程度で読了。結末は苦しいものがあるが、予想の中では一番ましか。後味もそこまで悪くない。 粗筋 やはり警察小説は素晴らしい。推理小説の原点という感じがする。 警察小説に求める全てが本書に収まっています。読む...
【可】小説 作中作 【粗筋】ユージニア【感想】~難解過ぎる上級者向け小説~ 2023年11月26日 作品情報 作者:恩田陸出版社:角川文庫 楽天 DMM 雑感 とにかく読む手が止まる。僕は1週間の間にゆっくりと消化した。キャラクターは正直没個性。あまり印象に残らない。僕には合わなかった。 粗筋 徹頭徹尾わけがわからない。僕はいったい何を読んでいたんだ。 良くも悪くも新鮮。軽いノリで読む小説ではない。色々と重いよ。 大...
【優】小説 クローズドハウダニットフーダニット特殊設定 【粗筋】時空旅行者の砂時計【感想】~惨劇を回避するため過去へ~ 2023年11月18日 作品情報 作者:方丈貴恵出版社:創元推理文庫 楽天 DMM 粗筋 妻の祖先を襲った事件の日にタイムトラベルせよ 間質性肺炎にかかった瀕死の妻の見舞いの帰り、加茂はマイスター・ホラと名乗る者からの電話を受けます。ホラ曰く、「妻の死の原因は祖先に起こった事件にある」とのこと。 そして、それを解決すれば妻は救われるというので...
【良】小説 ホワイダニット連続殺人 【粗筋】死命【感想】~癌に侵された刑事と犯罪者~ 2023年10月28日 作品情報 作者:薬丸岳出版社:文春文庫 楽天 DMM 粗筋 面白い。警察の使命に殉ずるか、それとも己の欲望に殉ずるか。同じ病に侵されながら全く逆の道を進む2人の行く末はいかに! 死期を悟り、己の殺人衝動を開放する榊伸一 若くしてデイトレードで億万長者になった伸一。何不自由なく生きていける成功者となりましたが、女性への殺...
【良】小説 クローズド特殊設定連続殺人 【粗筋】そして誰も死ななかった【感想】 2023年10月9日 作品情報 作者:白井智之出版社:角川文庫 楽天 DMM 粗筋 謎の女性「晴夏」に狂わされるニセ作家の牛男 30万部の売り上げを出した「奔拇島の惨劇」の作家である牛男。実際は亡き父の盗作であり、本人はただのプータローでしかありません。 ちょっとした小遣い稼ぎが目的だったので、本格的に作家を目指すわけでもありません。このま...
【優】小説 特殊設定連続殺人 【粗筋】ループ・ループ・ループ【感想】 2023年10月9日 作品情報 作者:桐山徹也出版社:宝島社文庫 粗筋 永遠に繰り返す11月24日 何かがおかしい。郁郎はしばらくして違和感に気づきます。 昨日と同じ登校風景 昨日と同じ授業内容 昨日と同じ晩御飯 なにより家を出る前の記憶がはっきりとしない。周囲のドッキリにも見えない。信じられないが、同じ日を繰り返しているとしか思えません。...