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【可】Best Served Cold【レビュー】

作品情報

メーカー:Rogueside
価格:1,990円
クリア時間:8時間(進捗率50%程で挫折)

シナリオ

かなり気の長いゲーム。
始めて30分で満足してやめてしまう。その繰り返しでした。

淡々と進んでいくんですよね。そういう作風と言えばそう。雰囲気作りは素晴らしい。

バーテンダーとなり、お酒を通して客と心を通わせる

禁酒法の時代。
潜りの酒場のバーテンダーを任されたあなたは警察の眼を搔い潜りながら酒を提供しています。

訪れる客は皆が個性豊かで話好き。お酒の力もあって深い話まで聞け、関係を深めていきます。
何度も会話をするので客に愛着を持つこと請け合い。ヒューマンドラマとして完成度は高い。

そもそも違法なバーに来る人達ですからね。普通の人間はまずいません。
話を聞けば聞くほど興味が湧いてきます。しかも登場人物が多いもんだから楽しいわけで。

殺人犯も訪れる危険なバー

危険なのは禁酒法だけではない。
殺人犯が何食わぬ顔でバーで酒を飲んでいるのです。

あなたは警察の協力依頼(脅し)で、酒を提供しつつ真犯人の手がかりを探すことになります。
警察には話せないことでもバーテンダーになら酒の勢いで話してしまう。

信頼やアルコールの力を借りて真実を暴く。中々に独創的な作品でした。

日本語の違和感は少ないが、文章がくどすぎる

マジで読むのがつらい。やたらと難しい表現を使ってくる。

まあ、ハードボイルドだからね。回りくどいセリフが多いのは仕方ない…のか?
日本語翻訳も読めるとは言え、違和感も結構あります。

文章量が多く、1人の客と話すだけでやりきった感がありました。もう今日は閉店でいいんじゃない?

ただ、しっかり読むと客に愛着を持つのは確かで、流し読みするのはもったいない。
気の長い人にはオススメですかね。僕みたいにシナリオをどんどん読み進めたい人にはところん向いてない。

これが理由で途中で挫折してしまいました。本当に根気がいるよ、これ。

ゲームシステム

客の好みを把握し、素晴らしい酒を提供しよう

客毎に好みの酒が設定されており、会話からそれを導き出します。
無事に成功すれば好感度が大きく上がり、深い質問にも答えてくれるように。

また、アルコール許容値も設定されており、敢えて酔わせて秘密を聞き出す作戦も取れると。

このように調査には「酒」が深くかかわっています。タイトルに偽りなし。

お酒好きはもちろんそうでない人も一杯やりたくなってきますね。客が旨そうにに飲むんだわ。

寝る前に事件の整理、動機やアリバイを考察する

証言を集めたら推理タイム。
2つの証言を結び付け、新たな証言や動機、アリバイなどを推測していきます。

大事なのは「推測」という点。あくまでバーテンダーなので犯人を直接逮捕することはありません。

警察にこれまでの調査を報告した後は警察の仕事。犯人がその後どうなったか知ることができないのです。
推測を犯人にぶつけることはできますが、警察でもないので軽くあしらわれて終わり。

正直、推理ゲーの一番美味しいところを楽しめない残念さはありました。

まあ、過程は間違いなく楽しいですけどね。少しずつ真相が見えるのはワクワクします。

まとめ

斬新な推理ゲームなのは間違いなく、調査パートもしっかり作っている。
しかし、セリフが一々くどく、日本語も怪しいため読みにくい。

淡々と進むこともあって、途中でダレる人も出ると思います。僕みたいに。

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