目次
作品情報
メーカー:Somi
価格:800円
プレイ時間:約3時間
販売サイト:
雑感
発想が面白い。
バラバラに複数の証言を整理して、正確な証言にするパズルゲーム。
誰が、いつ、どんな証言をしたかを文脈で判断しなければいけません。
あまりにも斬新なミステリーゲームでプレイする手が止まりませんでした。
シナリオもしっかりしており、3時間とは思えない満足感を得られます。
シナリオ
退職した清崎蒼の前に現れる若き警官
「犀華ちゃん行方不明事件」。
事件は迷宮入りとなり、真実は明らかにならないまま12年が経過しました。
事件を担当した清崎蒼は退職し、無気力に生きていました。
そんなある日、彼女の元に若い警官が訪れます。
曰く、「未解決事件に終止符を打ちたい」とのこと。
そのために聞き込みをした関係者の証言を思い出してもらいたい。
清崎蒼は気乗りしませんでしたが、ゆっくりと過去の事件を思い出すことにしました。
記憶に残る証言はバラバラで要領を得ないが…
清崎蒼の記憶は酷く曖昧で、要領を得ません。
- 発言者が異なる
- 時系列が異なる
- 思い出せない証言がある
そのままでは支離滅裂な情報に過ぎない。
それでも若き警官は辛抱強く清崎蒼に問いかけ、記憶の整理をすることになるのです。
といったストーリー。
静かに進んでいく一連の物語、関係者の言葉がじっくりとプレイヤーの心にしみ込んでいくことでしょう。
クライマックスで真相が分かった時の切なさは表現のしようがありません。
淡々とした中で確かな感動を得られる作品です。
ゲームシステム
関連ヒントから証言を思い出せ
パズルを遊ぶためにはピースが必要。
そこでプレイヤーは清崎蒼と一緒に聞き込みを追体験しましょう。
発言の中にハッシュタグが表示されています。(#ベルなど)
そこをクリックすることで関連する証言にジャンプし、詳細を聞き出せるのです。
証言を並び替え、正しい人物と時系列に直せ
ピースが揃えば、いよいよパズルの開始。
先ほども言ったように聞き出した証言は発言者も時系列も無茶苦茶です。
そこで証言を確認して、まずは発言者をはっきりさせましょう。
証言と発言者を一致させれば、お次は時系列。
上下に並び替えて正しい順番にしましょう。成功すると2つの証言は連結し、パズルは完成に近づきます。
このように上(時系列)と横(発言者)を並び替えてパズル(証言)を完成させるのが肝となります。
カギを壊し、新たな証言を引き出せ
証言の中にはロックがかかっており、詳細を聞くことができません。
それは発言者が隠している嘘であり、プレイヤーはこれまでに得た証言から嘘の証拠を突き付ける必要があるのです。
某人物がそこに訪れていた証拠、あるいは真犯人だと疑う証拠。
膨大な証言から正しいものを選び出し、突き付けてやりましょう。
あまりにも証言が多いので、一朝一夕で答えを探すことはできません。
幸いにゲームオーバーはないので、困ったら手当たり次第に突き付けるのもアリです。
まとめ
斬新な切り口のミステリーパズルゲーム。
短いながらもストーリーは完成されており、ノンストップで最後まで楽しめました。