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作品情報

原作:雨穴
漫画:綾野暁

いわくつき物件の真相を探る物語

オカルト専門フリーライターの主人公の元に届いた不可解な間取り図。
購入を検討している人がその不気味さの原因を知りたいとのことでした。

  • どこからも入れない謎の空間
  • 二重扉になっている子ども部屋
  • 子ども部屋備え付きのトイレ

知人の設計士栗原とともに主人公はこの家の謎に迫ることになりました。

実際に事件は起きたのか。具体的な証拠はないまま進む推理

2人の推理は殺人事件の可能性にまで行き着きます。
それを裏付けるかのように近くの雑木林で見つかるバラバラ死体。

果たして推理した内容が「変な家」で起きていたのか。
変な家以外にも見つかる新たな不可解な間取り図。

不気味な推理はより複雑さを増すことになるのでした。

全体の感想【★★★】

今までにない推理作品として実に面白い。

事件は空想上のものなのか

そもそも事件が起きたのかどうか。そこすらわからないってのは新しいですね。

確かに近くで死体は見つかりましたが、変な家で起きたと疑う証拠は一切ありません。
妄想で終わってもなんら不思議のない推理なのです。

三崎亜記のとなり町戦争に通ずるものがあります。
認識できない事件におびえる新感覚のミステリーだなと。

不気味な恐怖を感じるホラーミステリー

夜に読むのはあまりオススメしません。
実際に死体がでるわけでも犯人がいるわけでもありません。

ただ、主人公と栗原の空想が続くだけ。でも、それが非常に怖い。
あまりにも具体的で矛盾もない。実際に起こていても不思議ではないのです。

不気味な間取りがこれ以上ないぐらいのホラー要素として成り立っています。

トリック【★★☆】

そもそも事件が起きているかも分からないので、トリックは評価しにくいか。

まあ、事件が起きた前提で調査していると考えれば真っ当なトリックと言えるかもしれない。
この辺はスタンダートな推理小説を嗜む人には違和感を感じる部分でしょうね。

1巻の段階では答え合わせもないので、トリックを暴く爽快感はありません。

クライマックス【未評価】

原作を読め。マンガじゃいつ終わるかわからん。

まとめ

家の間取りをテーマにした全く新しいミステリー作品。
適度に怖いので、ホラー耐性のない人は昼間に読みましょう。トラウマになる怖さではない。

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