名探偵コナン 100万ドルの五稜星【感想】

2024年5月8日

雑感

及第点と言ったところ。
前作「黒鉄の魚影」と比べると、アクション控えめで推理パートを増やしています。

しかし、肝心の事件規模が小さいので、どうにも物足りない。
ドンパチは結構やってるんですがね。マフィア？どもが小物過ぎて拍子抜けでした。

爆発も今までと比べるとしょぼい。感覚がマヒしてる。

ただ、真犯人との攻防は熱く、クライマックスはしっかりと盛り上がりました。

登場人物を詰めに詰めまくった豪華絢爛の作品。
少年探偵団は無理矢理感ありましたが、灰原哀を少しでも出したい制作陣の想いを感じたね。

前作と併せれば、登場人物が網羅できるのではないでしょうか。

特にゲスト出演が粋。昔からのファンには嬉しいサプライズが待っています。

あ、名探偵コナンは推理アニメだったんだなと再認識させられました。
少しずつ証拠を集めて、最後に宝の在りかや真犯人を突き止めるクライマックスは中々の盛り上がり。

ヒント役の登場が露骨なのはアレでしたが、ミステリー好きにもそれなりにオススメできます。

とはいえ、エンタメ重視なのは相変わらずなので、本格推理を期待してはいけません。

コナンと平次のダブル主人公ということで、見せ場もそれぞれ用意されていました。
尺の都合上、時間的な物足りなさはありましたが、緊張感は中々の物。

特に平次のアクションは圧巻でした。良い見せ場をもらえたなぁ。

ちなみに高所恐怖症の人はきついかもしれません。僕もヒエッってなっちゃった。

ついに明かされるキッドの真実
映画の煽り

「ああー、そこを補足すんのかー」って感じでした。
後付けと言われるとそれまでですが、良い内容だったんじゃないかと。

ただ、この説明をすると中森青子はどうなの？と思わないでもない。

まあ、これを知るためだけに観るのはオススメしません。ほぼオマケ。

マフィアとの攻防がいまいち盛り上がらない。
メインは殺人事件より隠し財宝だから、仕方ないのかもしれませんが。

和葉と蘭が事件に関わらず、ヒロインの救出シーンがないのもネック。

絶体絶命の状況がないんだよな。もう少し緊迫感が欲しかった。

大岡紅葉に尺を使いすぎじゃない？

いわゆるヒント役兼北海道紹介役なんでしょうが、彼女が入るたびに話の腰が折れるんですよね。

また、コナン・平次・キッドでも場面が変わるので、１つ１つの話が薄く感じました。
オールスター感があるのは良いんだけどね。

悪くはないけど良くもない無難な内容。
コナンファンなら観ても良い。久しぶりにコナンを観ようって人にはオススメできません。